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QNX、CES 2016で自動運転の実現に向けた 技術基盤を披露
自律走行車両/半自律走行車両を実現する 最新のADAS、V2V、V2I、OSのテクノロジーを紹介ラスベガスInternational CES 2016(LVCC北ホール325ブース)2016年1月6日 - BlackBerry Limitedの子会社であるQNX Software Systems Limitedは本日、高いセキュリティと信頼性を有し、セーフティクリティカルな自動車システムを構築するための信頼できるソフトウエア基盤を用いて、自動運転の基礎をどのように築いているかを披露しました。
自律走行車両および半自律走行車両は、理論上の産物から現実のものへと急速な展開を見せています。今週開催されるCES 2016において、QNX Software Systemsは、先進的運転支援システム(ADAS)、車車間(V2V)通信および路車間(V2I)通信など、この業界変革を推進するテクノロジーを紹介します。
QNXは併せて、デジタルインスツルメントクラスタ、インフォテインメントシステム、テレマティクスおよび音響システムのための包括的なソリューションスイートも紹介します。これらのすべてのデモは、QNXとサードパーティの豊富な相補的技術を統合するものであり、QNXとそのパートナーが構築するエコシステムが自動車メーカー各社に、開発コスト削減と商品化までの期間の短縮を実現する証明されたプラットフォームを提供することを示しています。今回のデモのハイライトとしては、トヨタのハイランダーをベースとした新しいQNXテクノロジーコンセプトカー、JeepのWranglerをベースとした高度なQNXリファレンスカー、そしてV2VおよびV2Iテクノロジーのメリットを視覚的に表示するインタラクティブなコマンドセンターなどがあげられます。
QNX Software Systemsのトップで上級副社長を兼任するJohn Wallは次のように述べています。「QNXは、自動車用OSのリーダーという独自の優位性と、ライフクリティカル、セーフティクリティカルなシステムや高可用性システムにおける30年の経験をもっています。これらは自動車メーカーとTier 1サプライヤーの自動運転への移行を支援するためのベストな組み合わせです。機能安全の認証を受けたQNX® OS for Safetyのようなプラットフォームと、拡大を続けるADASパートナーとのエコシステムを通じて、QNXは自動車業界の歴史において最も刺激的な変革となる自律走行車両の出現に備えています。」
より安全な運転のためのV2VおよびV2Iテクノロジー
QNX Software Systemsは、CESで同社初のQNX® Neutrino® OSに基づくV2VおよびV2I(以下、合わせてV2Xとします)テクノロジーのデモを行います。2台の車両と信号機に組み込まれたV2Xユニットが相互に無線通信することで、V2Xテクノロジーがどのように衝突を防止し、車両の流れを改善できるかを示します。
このデモでは、V2Xが実現する交通シーンを鳥瞰図で表示するインタラクティブコマンドセンターも披露します。これには交差点衝突警告、赤信号警告、早期ブレーキランプ警告、青信号時の走行速度の最適化が含まれます。
たとえば、このコマンドセンターでは、V2Xがどのようにして先行車両が急ブレーキをかけたかどうかを感知可能とし、結果として余裕を持って減速し、衝突の回避ができるかを示します。
V2Xデモには、Cohda Wirelessによる業界をリードするV2Xソフトウエアスタックおよびアプリケーションや、Crank Software Storyboard™スイートで設計されたデジタルインスツルメントクラスタなど、QNX自動車エコシステムからのテクノロジーが組み込まれています。
ADASビジョンシステムとインテリジェントな物体認識
BlackBerryブースに展示された2台の車両では、QNXベースのADASシステムがどのようにして複雑な交通状況をリアルタイムで分析し、ドライバーの意識を高め、さまざまなレベルの自動運転を実現するかを紹介します。トヨタハイランダーでは、参加者は、AdasWorksのADASアルゴリズムが車両と高速道路の車線を検知および追跡し、先行車との安全な車間距離を確保する高速道路走行を体験できます。Jeepでは、LuxoftのCVNAR™ソリューションによる、POI、道路の名前、目的地、横断歩道、ターンバイターンのナビゲーション矢印および前方衝突検知をハイライトする、コンピュータービジョンと拡張現実(AR)アルゴリズムを体験できます。両車両に搭載されているADASシステムは、NVIDIA Tegra K1ベースの自動車プラットフォームを使用しています。\
ブースでは、Itseezのビジョンアルゴリズムにより、歩行者検知、前方衝突警報、信号認識および車線逸脱警報などのADAS機能を紹介するデモも行います。
デジタルインスツルメンツクラスタおよびインフォテインメント
新たなQNXテクノロジーコンセプトカーは、インスツルメントクラスタとインフォテインメントシステムの機能を単一のシームレスなディスプレイに統合し、最も見やすいドライバーの正面に直接表示する「ガラスコックピット」が特徴です。ガラスコックピットは、ドライバディストランクションを最小に抑えるために、メディア、ナビゲーション、電話について音声でコントロールできます。このため、ドライバーは道路から目を離すことなくインフォテインメントのコンテンツにアクセスできます。QNX CAR Platform for Infotainmentに基づくこのグラスコックピットは、iHeartRadio、HERE Auto Companion Appに統合されたHERE Autoナビゲーション、Renesas R-Car H2システムオンチップなどのパートナーテクノロジーを組み込んでいます。
QNXリファレンスカーの新設計のインスツルメントクラスタは、横断歩道通知、前方衝突警報、制限速度警報およびターンバイターンナビゲーションを表示します。このインスツルメントクラスタは、Qualcomm® Snapdragon™ 602Aプロセッサ上で動作し、ユーザーインターフェイスは、Rightware Kanzi®を使用してRightwareによりデザインされました。
QNXリファレンスカーにも、QNX CAR™ Platform for Infotainmentの最新の革新的な機能を示すフル装備のカーオーディオが搭載されています。このプラットフォームの特徴は以下の通りです。
- 自然言語処理を用いた音声インターフェイス。アプリケーションの起動、音楽の再生、ラジオ局の選択、音量調整、ナビゲーションシステムの使用など、さまざまなタスクを簡単に起動できます。
- Qt 5.5に基づいた、新しく使いやすいUI。タップ、スワイプ、ピンチおよびズームなど、さまざまなタッチジェスチャーをサポートします。
- QNX音響テクノロジー。高度なエコーキャンセルおよびノイズリダクションによって、聞き取りやすいハンズフリーの通話を可能にします。
- QNX Wireless Frameworkにより提供されるセルラー接続。アプリケーションに代わって複雑なモデム制御を管理するため、システム設計が簡素化されます。
- HERE Autoナビゲーション。
- さまざまなスマートフォン連携プロトコルの柔軟なサポート
車内コミュニケーション
ドライバーと後部座席の同乗者との会話に困ることはなくなります。新たなQNXテクノロジーコンセプトカーでは、ドライバーの声を拡声してリアスピーカーに送る、革新的なQNX In-Car Communication(ICC)テクノロジーの新機能が採用されています。QNX ICCは、変化する騒音環境に対応し、必要なときだけ拡声を行います。QNX ICCは、新しいQNX Acoustics Management Platformの一部で、アプリケーションプロセッサでの高性能デジタル信号処理を可能にすることで、DSP専用のハードウエアが不要になります。ICCデモは、テキサスインスツルメンツ(TI)の「Jacinto 6」インフォテインメントプロセッサで動作しています。
BlackBerryのIoTアプリケーション
BlackBerryブースでは、IoT分野における同社のエンドツーエンドソリューションをハイライトする2つの製品デモを行います。BlackBerryのワイヤレスでのソフトウエアアップデートプラットフォームは、自動車およびその他の組み込みソリューションに適用できますが、デモではこのプラットフォームがデバイスのアプリケーション、設定、ファームウエアをどのように更新するかを紹介します。アセットトラッキングに関するデモでは、トラック、シャーシ、コンテナーの追跡、現在地とセンサーデータの報告、カスタマイズされたアラートとフリート管理アプリケーションなどの機能を提供するソリューションとそのインターフェイスを紹介します。
テクノロジーパートナーデモ
CESでは、QNX自動車エコシステムのメンバー各社が、QNXテクノロジーを使用したシステムを紹介するデモを行います。
- DiSTI:DiSTI GL Studioで作成されたQNXベースのデジタル計器クラスタのデモをLuxor Hotelで行います。
- Elektrobit:QNX Neutrino OSで動作するEB street directorに接続されたナビゲーションとEB GUIDE HMIを組み込んだAudi Virtual Cockpitを搭載した2016 Audi TTSのデモ。会場は、LVCC北ホール3306です。
- HERE Auto:QNX CAR Platformで動作するHERE Autoナビゲーションのデモ。会場はCentral Plaza、#CP-2ブースです。
- Intel:Intel® Atom E3827プロセッサで動作するQNX CAR PlatformのデモをVenetian Hotelで行います。
- Rightware:Rightware Kanzi®で作成されたQNXベースのデジタルインスツルメントクラスタのデモをMGM GrandのSkyloftsで行います。
QNX Software Systemsについて
QNX Software Systems Limitedは、BlackBerry Limitedの子会社であり、コネクティビティに対応する組み込みシステム市場向けのオペレーティング システム、ミドルウエア、開発ツール、プロフェッショナル サービスのリーディング ベンダです。Audi、Siemens、General Electric、Cisco、Lockheed Martinといった世界的リーダーが、車載エレクトロニクス、医療機器、産業制御、ネットワーク ルーターなど、時には人命に関わるような基幹アプリケーションでQNXの技術に依存しています。詳しい情報は、www.qnx.co.jp、www.facebook.com/QNXSoftwareSystems をご覧ください。同社の自動車関連事業については、qnxauto.blogspot.com もご覧ください。
モバイル通信のグローバル リーダーであるBlackBerry (NASDAQ:BBRY; TSX:BB) は、1999年のBlackBerryスマートフォンの発売によってモバイル業界に革命をもたらしました。現在、BlackBerryは、常にモバイル体験の境界を拡大し続けることで、世界中で数百万人にのぼるユーザーにとって、成功のインスピレーションとなることを目標にしています。1984年にカナダ、オンタリオ州ウォータールーで設立され、現在、北米、欧州、アジア太平洋地域、ラテンアメリカで事業を展開しています。
詳細情報 | 報道関係お問い合わせ先 | (株)トークス |
ウェブサイト: www.qnx.com Eメール: info@qnx.com |
Paul Leroux QNX Software Systems +1 613-591-0931 paull@qnx.com |
(日本でのQNX広報代理店) 担当: 坂本、菅野 03-3261-7715(代) sakamoto.m@pr-tocs.co.jp |
©2015 QNX Software Systems Limited。QNX、QNX CAR、Momentics、Neutrino、AviageおよびBlackBerryは、BlackBerry Limitedの商標であり、特定の地域で登録および/または使用され、また、QNX Software Systems Limitedの許諾のもと使用されます。その他のすべての商標は、それぞれの所有者に帰属します。
QNX Software Systems Limited(「QSS」)はBlackBerry Limitedの子会社です。このニュースリリースにおける「将来予測に関する記述」は、1995年米国民事証券訴訟改革法(the U.S. Private Securities Litigation Reform Act of 1995)の「セーフハーバー(safe harbor)」条項および適用のあるカナダ証券法に基づき記載されています。このニュースリリースにおいて、「期待する(expect)」、「予想する(anticipate)」、「見積もる(estimate)」、「かもしれない(may)」、「予定である(will)」、「すべきである(should)」、「意向である(intend)」、「信じる(believe)」などの用語および同様の表現が使用されている場合には、「将来予想に関する記述」であることを意味しています。「将来予測に関する記述」は、QSSないしBlackBerryが、自らの経験、過去の動向、現在の状況および予想される将来の動向についての認識、ならびにその状況において適当であるとQSSないしBlackBerryが考えるその他の要素を考慮して行う予測および仮定に基づきます。様々な事情により、実際のQSSないしBlackBerryの結果、実績または業績は、「将来予測に関する記述」における明文や示唆(Annual Report on Form 40-F(この写しはwww.sedar.comまたはwww.sec.govで入手することができます。)に含まれるブラックベリーの「Annual Information Form」の「Risk Factors」の項目に記載されているものを含みます。)と大きく異なることがあります。これらの要素は慎重に検討されるべきであり、読者はQSSないしBlackBerryの「将来予測に関する記述」に過度に依拠すべきではありません。ブラックベリーおよびQSSは、法律により義務づけられる場合を除き、新たな情報や将来の出来事等によるか否かを問わず、「将来予測に関する記述」を更新または修正することを意図しておらず、その義務を負うものではありません。QSSないしBlackBerryは、第三者の商品またはサービスのいずれについても責任を負わず、いかなる義務も負わず、いかなる表明、保証、承認も行いません。