今日の消費者は、自分のスマートフォン、タブレット、テレビを使っていつでも自分だけのコンテンツにアクセスでき、ネット接続されたライフスタイルのサポートを自動車にも求めています。しかし、車載インフォテイメント システムが、こうした消費者デマンドになかなか追いつ けていないという問題があります。このため、多くの消費者が運転中にも自分のスマートフォンを使おうとしますが、これは危険な行為です。自動車におけるネットライフを、安全に、そして消費者に受け入れられる価格帯で提供するにはどうしたらよいのか？それがメーカーにとって課題でもありビジネス機会でもあるのです。

こうしたデマンドに対応するため、自動車メーカーとサプライヤは以下を実現できるようなインフォテイメント プラットフォームの構築を目指しています。

• Qt と HTML5 を使うユーザーに対して高品質かつブランド体験を提供する
• 自動車の購入後時間が経っていても新しいコンテンツ、アプリ、機能をサポートする
• 車内に持ち込まれる個人機器との連携で車載のアプリや機能を強化できる

消費者は、価格に手が届かなければインフォテイメント システムを導入しません。メーカーは、設計、展開、在庫管理から現場の修理に至るまで、システムのライフサイクルコストをコントロールしなければなりません。このゴールを達成するには、以下を実現できるプラットフォーム アプローチが必要です。

• Qt、Android、HTML5 などのアプリ環境やハードウエア環境など、モバイル業界の技術とスキルセットを活用
• エントリー レベル、ミッド レベル、ハイエンド システムのすべてにわたり技術を再利用
• 複数の自動車ブランドと車種に対応する上で必要な SKU （最小管理単位）の数を減らすこと
• 市場でのアップグレードを行う共通機能を実装し保証と修理にかかるコストを抑制

自動車に特有の厳しい要件を満たしながら消費者が求める機能を提供するインフォテイメント システムを構築するということは、非常に大きな取り組みです。メーカーによるこうした取り組みを支援するためにQNXが開発した製品が QNX^® CAR Platform for Infotainment. です。このプラットフォームは、ハードウエアおよびソフトウエアの両方で多くのパートナー技術を実証済みのQNX技術と統合しています。これにより、顧客プロジェクトの進行に弾みをつけ、以下のような利点を提供します。

• 消費者が求める豊かなネットライフを自動車内で実現
• カスタマイズ可能な人気アプリの統合セットから選択が可能。インターネットラジオ、位置情報サービス、気象情報などに対応
• ウェブ 技術(HTML5、CSS3、JavaScript) および Qt を使用するアプリの開発と展開
• QNX独自のスクリーン構成技術を使用し、HTML5、OpenGL ES、Qt などのコンポーネントを複数のパートナーHMIツールキットでシームレスに合成
• Bluetooth, DLNA、MirrorLink、USB、Wi-Fi、および最新の自動車用インターフェイスを介してスマートフォンと接続
• 高速起動、低遅延のコネクティビティ、パフォーマンスの高いグラフィックス、メディアの堅牢性など、自動車に特有な厳しい要件に対応
• インフォテイメント システム ソフトウエアを無線でダイナミックにアップグレード
• エントリー レベルからハイエンドまでカバーするシステムを対象に、多様な自動車向けシリコン上でスケーラブルなプラットフォームを展開

最適なプラットフォームを選ぶことは最良の出発点といえます。しかしインフォテイメントの開発はプロジェクトごとに異なり、デベロッパ、ハードウエアおよびソフトウエアの組み合わせは多種多様です。さらに自動車メーカーはそれぞれ差別化された機能の開発を目指しており、要件もメーカーによって独特です。QNX はこうした状況を理解しており、各プロジェクトのニーズに合わせて支援を行うプロフェッショナル サービスを提供しています。

QNX のプロフェッショナル サービス チームは多数の量産プログラムにおいて自動車メーカーと一次サプライヤをサポートした実績があり、経験値は１０年を優に超えています。QNXのチームは、車載システムをスケジュール通りに、そして予算通りに納品するためのノウハウを理解しています。豊富な経験を活かし、QNXチームは生産開始 (SOP) 日遵守というプレッシャーの強い状況において顧客を支援し、システム統合とパフォーマンス最適化の課題や問題点を解決します。

今日のインフォテイメント システムはますます複雑になってきています。オンボードとオフボード両方のナビゲーション、アプリケーションの統合、メディアの再生、音声認識、インターネット メディア　ストリーミング、ハンズフリー通話用のモバイル コネクティビティ、ローレベルのデバイス ドライバなど、数々の組み込み技術とネット接続技術を統合していく必要があります。単独で完全なシステムを構築できる専門知識を持ち合わせた企業は存在せず、強力なエコシステムが重要となります。このため、QNX では QNX^® CAR Platform for Infotainment のパートナーと密接な協業を展開しており、顧客が電源を入れたらすぐ検証作業を開始できるような、機能的なレファレンス実装を提供しています。

エンターテイメント アプリ 7Digital HearPlanet Pandora Slacker Soundtracker TuneIn HMI ツールとインフラストラクチャ Apache Cordova jQuery KDAB and Digia (Qt) Sencha Touch 情報および位置情報アプリとサービス Best Parking Parkopedia The Weather Network Wcities Eventseekr モバイル デバイスとのコネクティビティ Apple Made for iPod (MFi) Cybercom blueGO Bluetooth framework PacketVideo Twonky DLNA RealVNC MirrorLink OpenSynergy (iAnywhere) Bluetooth protocol

ナビゲーション Aisin AW Elektrobit EB street director HERE Auto Kotei Informatics TeleCommunication Systems (TCS) Telenav プラットフォーム Freescale Semiconductor media components NVIDIA media components Red Bend Software OTA software update Texas Instruments AM/FM radio and media components シリコン Freescale Semiconductor Intel NVIDIA Qualcomm Renesas Electronics Texas Instruments Vehicle connectivity Symphony Teleca 音声認識 AT&T WATSON Nuance

QNX の自動車エコシステムは常に拡大しています。最新のリストをご希望の場合は QNX 営業担当者にご連絡ください。