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QNX の車載ソリューション

ハンズフリー システム
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ハンズフリー システムにより、ハンドルを握ったまま運転中の通話がしやすくなります。しかし費用効率が良く質の高いハンズフリー システムを作ることは決して容易なことではありません。

例えばハンズフリー通話をする際、電話の相手の声は車内のスピーカーで再生されます。この音がマイクにも入ってしまうという問題があり、マイクの信号を特別に処理しなければ相手は自分の声のエコーを聞くことになり、通話の続行が非常に困難になります。これに対する特別な処理は音響エコー キャンセレーション(AEC) と呼ばれ、自動車向け音声ソリューションの中核を成します。

音響エコー キャンセレーション ソリューションが適切に設計されている場合、通話中の両者とも同時に発話することができ、さらには対面会話の場合と同じように、両者の声が重なって発語される状況にも対応できます。これは自宅やオフィスのような静かな環境でも実行が難しいものですが、自動車内のように極めて騒々しく物理的な制約が多い環境では専門家のアプローチが求められます。

自動車内の背景ノイズには、換気口の音やタイヤと道路の摩擦音その他さまざまなものがあり、音声通信にさらなる課題を呈します。ここでも、自動車に特有な課題は一般的なノイズ除去システムの能力を超えており、自動車という特に厳しい音響環境に最適化されたソリューションが必要となります。

ハンズフリー ソリューションは、自動車内で「ハイデフ」(high definition) の音声も提供できなければなりません。スマートフォンがこうした需要を生み出しており、高品質な音声通信アプリケーションが急速に増加する中、モバイル ネットワーク上でのエンド ツー エンド広帯域 (高帯域) 音声通話の展開が加速しています。音声通話の帯域幅増加に伴い、自動車におけるエコー キャンセレーションとノイズ低減の信号処理要件も増加の一方を辿っています。

QNX® Acoustic for Voice ソフトウエア ソリューションは、自動車のハンズフリー アプリケーション用に設計および最適化された音声通信技術の統合セットを提供し、スマートフォンと接続する際の音声面での要件にも対応します。世界中で数百の車両と数千万のプラットフォームで導入実績を持つ技術をベースにしたこのソリューションは、以前のソリューションに比べ、CPU 負荷とメモリ要件を最大 30% 低減する画期的なものです。現場で検証済みの堅牢性を備え、自動車での音声通信における課題のすべてに対応可能です。

QNX® Acoustic Processing Suite は、自動車のハンズフリー アプリケーション向けに特別に設計および最適化された音声通信技術の統合セットを提供します。世界中で 200 万台を超える車両と 150 以上のプラットフォームで導入実績を持つこのソリューションは、現場で検証済みの堅牢性を備え、ハンズフリー 通信における課題のすべてに対応が可能です。

この製品は幅広いツールを提供しており、マイクの設置に関わる問題から特定のノイズの発生元に至るまで、車両の課題に対して実装を微調整できます。また設計面でも柔軟性を提供し、顧客はさまざまな CPU や OS ターゲットから選択することができます。

この製品には幅広いツールセットが含まれ、マイクの設置に関わる問題から特定のノイズの発生元まで、さまざまな課題に対する実装の微調整が可能です。QNX Acoustics for Voice はまた、設計面でも柔軟性を提供し、多くの CPU や OS ターゲットから選択することができます。

製品の特長

  • 非常に高いレベルの品質を保ちながら、CPU 負荷とメモリ要件を最大 30% 低減
  • 既存のハードウエア プラットフォーム上で、最新のスマートフォン コネクティビティにおける音声パフォーマンス要件をクリア
  • 業界をリードするツール群で車内での調整作業とシステム診断を迅速に実行
  • 定義済みのモジュールとして構成されたスケーラブルなアルゴリズムのライブラリ
  • オペレーティング システム (例: QNX Neutrino、Linux、Windows CE) や専用 DSP に依存しないポータブルでコンパクトな C/C++ 呼び出し可能ライブラリ。固定、浮動小数点の両方に最適化されたバージョンを含む
  • 画期的な広帯域ノイズ低減と自動イコライゼーション技術

QNX Acoustics for Voice ソリューションについての詳細は、製品ページをご覧ください。